フィンテック関連銘柄を深掘り特集

フィンテック関連銘柄


東京株式市場に留まらず、VC(ベンチャーキャピタル)界隈に目を向けても、ネコも杓子もフィンテックという言葉が盛んに取り沙汰されています。

今回は、このフィンテック(Fintech)にフォーカスして、掘り下げていきたいと思います。

この記事の目次

 この記事の目次となります。



フィンテックとは?

ご存じの方も多いと思いますが、ここでフィンテックという言葉の定義に関して改めて確認しておきましょう。

Fintech(フィンテック、FinTech、Financial technology)とは、情報技術(IT)を駆使して金融サービスを生み出したり、見直したりする動きのことである。1990年代から使われてきた言葉で、2003年からは米国の業界紙アメリカン・バンカー(英語版)が「Fintech 100」と題する業界番付を発表したとされるが、2014年には米国における投資額が前年比約3倍の9887万ドルに達するなどして注目を集めた。 外部に公開した形で開発されることもあるため、オープンイノベーションの一環であるともされる。

引用:Wikipedia フィンテック

つまりは、IT技術を活用して、金融が絡むサービスをより使いやすくしよう、といった動き・テクノロジーといえます。

フィンテックは目新しい発想ではない?

フィンテック関連銘柄


皆さんがフィンテック(Fintech)という言葉を聞くようになったのは、2015年に入ってからではないでしょうか?それまでも一部では取り上げられていましたが、IT業界や証券業界で一般的に使われだしたのは、同じ2015年だったと記憶しています。

しかし、こうしたフィンテックの発想は、実は目新しいものでもなんでもないのです。

例えば、複数の銀行口座や証券口座を一括で管理してくれる便利なサービスのMoneyLook(イー・アドバイザー株式会社)は2011年創業ですし、同様のサービスを展開するマネーフォワード(株式会社マネーフォワード)も2012年創業となっています。

また、時として相場が一方向に傾きやすい原因として頻繁に報道される株の超高速取引(コロケーション)。この高速取引も、東証の売買システムの側で自社で開発したアルゴリズムに基づいて高速自動売買を繰り返すサーバーが稼働しているという点では、ITと金融の融合である広義のフィンテック関連のサービスといえるでしょう。

コロケーションとは、ネットワークへの常時接続環境のもとに、サーバや回線接続装置などを共同の場所に設置する事を言う。ユーザが構築した、サーバを預かって管理保守していくサービスの事を、コロケーションサービスや、ハウジングサービスという。

引用:ITトレンド

このように、IT技術を駆使して金融に関連するサービスを使いやすいものにしようとした動きは特に目新しいものではなく、実はIT技術の発展と共に歩んできたという歴史があります

では、なぜ今フィンテックに注目が集まるのか?

それは、クラウドとスマートフォンの急激な普及が大きく影響しています。

フィンテックの市場規模と具体的なフィンテックサービス

フィンテック関連銘柄


矢野経済研究所の調査によると、2015年には「クラウド型会計ソフト」と「ソーシャルレンディング(融資)」が市場を牽引。ブロックチェーンを活用したサービスの急速な拡大や、官民による支援体制の整備などを背景に、2020年度には567億8,700万円に急拡大すると予測されています。

参考:国内FinTech(フィンテック)市場に関する調査結果 2015

日本国内のみならず世界的にもスマートフォンの普及、モバイルインターネット回線の普及、そして、クラウド技術の充実により、今後一気に市場規模が広がっていくと予測されています。こうしたことからも、社会にとってインパクトが大きく、非常に大きな市場規模を誇るサービスといえます。

では、具体的にどのようななフィンテック系のサービスがあるのか?見ていきたいと思います。

個人間の送金や海外送金

発展途上国では、まだまだ銀行口座を保有していない国民が、数多く存在しています。また、海外への送金などには非常に割高な手数料が発生します。

こうした課題を今後解消していくと期待されているのが、モバイルアプリを使った個人間の送金プラットフォームであったり、ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨です。こうした技術により、今後、より利便性の高い送金サービスが出てくると予想されます。

少額クレジット決済サービス

飲食店やショッピングの支払いなど、クレジットカードの決済を利用する方も多いでしょう。お客さんは基本的にクレジットカードで支払いをすると、翌月指定の銀行口座から使った分の金額が引き落としされます。

しかし、クレジットカード払いを実施したお店では、金額の10%程度の手数料を徴収されます。個人経営の飲食店などでは、この10%の手数料が非常に経営を圧迫する場合があるんです。こうした理由により「現金払いのみ」とする飲食店がまだまだ多いのが実情です。

こうした分野に一石を投じたのが、クレジットカード手数料が3.25%と低く、さらには一般的なタブレットにアプリをダウンロードし、5,000円程度のカード読み取り機を追加するだけでクレジット決済が実現できるスクエア。国内でも、スクエアの導入実績は右肩上がりに増加傾向にあるようです。

新しい投資助言・運用サービス

これまで証券会社や投資顧問等が対面で行ってきたサービスにとって代わり、クラウド型自動資金運用システムなどを活用する動きも出てきています。

過去の値動きや様々なテクニカル分析手法、AIなどを積極的に取り入れたサービスのリリースは欧米を中心に活発化してきており、世界的にも勃興期にあるといえます。

資金調達

手続きや準備する書類が非常に多く煩雑な作業が多い金融機関への融資申し込み(の与信サービス)。日本でも、マネーフォワード社やfreee等が、金融機関との連携を進めております。

具体的には、クラウド会計システムを運営するマネーフォワードなどが、提携する金融機関と顧客の会計情報を共有し、従来の書類審査よりも圧倒的に効率化した与信サービスを提供していく模様です。

官民のバックアップ支援体制が徐々に生まれつつあるフィンテック界隈

フィンテック関連銘柄


こうしたフィンテック系のテクノロジーの盛り上がりを背景に、官民挙げての支援体制も整いつつあります。

経済産業省では産業・金融・IT融合に関する研究会(FinTech研究会)という研究会が開催れていますし、金融庁ではフィンテック普及前提の法整備を議論しており、金融商品取引法や銀行法の改正も視野にいれています。

また、三菱地所が大手町にFINO LAB(フィノラボ)というシェアオフィスを開設。フィンテック系のベンチャー企業を誘致し、丸の内をフィンテックの集積地にしていく動きも出て来ました。

フィンテック関連銘柄

それでは、フィンテック関連銘柄を具体的に見ていきましょう。

さくらインターネット【3778】

チャート画像

データセンターを運営するのさくらインターネット【3778】。同社では、運営中のサービス「さくらのクラウド」で、テックビューロの「mijinクラウドチェーン」の実証実験環境を16年1月から無料提供しています。ブロックチェーン環境が実用レベルのクラウドサービスとしては、世界的にも非常に珍しいサービスと言えるでしょう。

インフォテリア【3853】

チャート画像

テックビューロとの事業提携により、金融システムの構築運用コストを現在の10分の1にする事を目的に、実証実験を続けていたり、ミャンマーのマイクロファイナンス機関であるBC Financeと、ブロックチェーン技術を用いた実証実験を行うなど同分野で積極的な動きを見せています。

ラクーン【3031】

チャート画像

BtoB掛売り・請求書決済代行サービスの「Paid」を運営するラクーン【3031】。フィンテック協会にも加入済みで、強力なフィンテック関連の一角といえよう。

アークン【3927】

チャート画像

セキュリティー関連という意味では、アークン【3927】も見逃せない。同社サーバーへの不正アクセスと、流出したデータを使った恐喝未遂が報道されたことにより株価は低迷していますが、今後、長期的な目線では株価は上昇傾向と見ています。

NTTデータ【9613】

チャート画像

フィンテック関連のサービスと、金融機関が提供するインターネットバンキングを接続するAPI連携サービスの提供を開始しているのが、SIerの大御所、NTTデータ【9613】。こちらも強力なフィンテック関連銘柄と言えますね。

その他のフィンテック関連銘柄一覧

  • SJI【2315】
  • フォーサイド【2330】
  • キューブシス【2335】
  • ASJ【2351】
  • オプトHD【2389】
  • アスカネット【2438】
  • ビリングシス【3623】
  • ITHD【3626】
  • ブレインP【3655】
  • ブイキューブ【3681】
  • ロックオン【3690】
  • セレス【3696】
  • サイオス【3744】
  • フライト【3753】
  • GMO-PG【3769】
  • ULSグルプ【3798】
  • フィスコ【3807】
  • OKウェイヴ【3808】
  • リミックス【3825】
  • 三菱紙【3864】
  • アイリッジ【3917】
  • 野村総研【4307】
  • ソースネクス【4344】
  • ITFOR【4743】
  • ISID【4812】
  • インテリW【4847】
  • リクルート【6098】
  • メタップス【6172】
  • GMOメディ【6180】
  • 富士通【6702】
  • トッパンフォ【7862】
  • クレセゾン【8253】
  • 三菱UFJ【8306】
  • 三井住友FG【8316】
  • 静岡銀【8355】
  • みずほFG【8411】
  • SBI【8473】
  • オリコ【8585】
  • オリックス【8591】
  • トレイダーズ【8704】
  • マネパG【8732】
  • TKC【9746】

元投資顧問社長のチラシの裏、公式メールマガジン

本当は教えたくない〇〇な要注目テーマ株など、個人投資家向けに市場で注目されるテーマ株など、投資に役立つ情報を"ほぼ日刊"で配信中

『1日〜14日以内の短期売買・候補銘柄』を、メールマガジン限定で毎日配信中です。

元投資顧問社長のチラシの裏、公式メールマガジンの無料登録はこちらから

メルマガ購読・解除
 

あなたにオススメ

中期のトレーダーは必ず抑えておきたい、まだまだ仕込み余地大の原油関連銘柄を深堀特集
山手線 品川新駅(仮称)関連銘柄を深掘り特集
変化するインバウンド需要!今後見直されるであろうインバウンド関連銘柄を深堀特集
RPAは人手不足解消の切り札となるか?AIを活用したRPAを開発している日立製作所<6501>に注目
誘致合戦が本格化してくる、2025年大阪万博関連銘柄を深掘り特集
世界中の企業が熾烈な争奪戦を繰り広げる、水資源関連銘柄を深掘り特集
5Gに関する様々な実証実験を開始するNTTドコモ<9437>、5G関連銘柄が市場のテーマとなる際に必ず物色が入る銘柄とは?
普及が加速するエコノミー型サービス、駐車場シェアリング関連銘柄を深掘り特集
未来型都市の実現はそう遠くない!スマートシティ関連銘柄を深堀特集
3分でわかる、FOMCと利上げの影響を徹底解説!米国の利上げで好影響を受ける日本株は?
安倍政権の本格テコ入れが期待される、子育て支援関連銘柄を深掘り特集
全世界が日本の"超・高齢化社会"への対応を注目。大きく飛躍するチャンスがある介護関連銘柄を深掘り特集
大きなターニングポイントが訪れる、スマホゲーム関連銘柄を深掘り特集
社会的インフラとしてその重要性が増しているドラックストア関連銘柄を深堀特集
自動運転関連の実験が活発に行われている状況で長大<9624>に注目

チェックしておきたい投資情報ヘッドライン

サブコンテンツ

このページの先頭へ